= コラム「絵本の持つ力」=

絵本のある親子のまなびやチエノワ主宰・植木恭世さまに、

今回絵本音楽会のプログラムに掲載するコラムを執筆いただきました。

ぜひ皆様より読んでみたいとリクエストいただきましたので、こちらでもシェアさせていただきます。


「子どもに絵本を読んであげたい」母になると、きっと多くの人がそんな風に思う。

本が好きになってほしい、国語が得意に…なんて期待も密かに抱きつつ…かもしれないが、

絵本は「生まれてすぐに触れることのできる芸術」であることを私たちは本能的に知っているのかもしれない。

学力は努力でつけられるかもしれないが、「磨く」という動詞が使われる『感性』は、「何と出会うか」でしか、磨かれないように思う。

絵本には、1ページ1ページが絵画という芸術、そして選び抜かれた言葉が、詰まっている。そんな子どもの小さな手にも触れることのできる1冊の絵本に、感性を揺さぶり、磨いてくれる力が計り知れないほどに込められている。

限られたページの中で描かれるお話は、削ぎ落とされた言葉だけで紡がれるからこそ、

私たちは余白を自分の心で味わう。その余白が、出会うタイミングによって、

そのとき必要な感性を磨いてくれる「絵本の持つ力」。

《プロフィール》

絵本のある親子のまなびやチエノワ主宰・植木恭世

現役の教育者としての視点も踏まえた絵本講座やイベントを、親子または読み手となる大人向けに各地で開催。教育情報誌やサイトにて選書、コラムも執筆中。

Instagram @chikamocchi

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